「ただいまー」 飲み会を終えて家へ帰る。そのままの格好でベッドに横になれば、政宗が汚ねぇだろ、と怒ったけど俺が手を差し出せば大人しく手を握り、そのままベッドに倒れ込んだ。 「佐助酒くさい」 「ふふ、お互い様でしょ」 まだ掠れている声を労るように喉元にキスをすると擽ったそうに身を捩る。 「いろんな人にお世話になったね。」 「そうだな、」 握った手はそのままに、上体を起こし、政宗に覆い被さってキスをした。政宗は目をぱちっとさせて首を傾げた。 「徳川の旦那えらくイケメンだったけど、惚れたりしてない?」 俺の言葉に政宗が笑う。 「するかよ。お前こそ金髪の看護師に惚れたんじゃねぇの。」 「まさか!」 俺も政宗みたいに笑って、もう一度ごろんと横になる。握った指を口元まで持ってきてキスをする。何度も、何度も。 「佐助、」 「だってこんなに、」 政宗の指先が熱くなるのに比例して、覗き見た頬も赤くなる。俺はもう一度、政宗の掌に『あいしている』と指でなぞった。 ▼おわりに 長いことお付き合い下さりありがとうございました。 もっとたくさんいろんなお話を入れたかったのですが、取り敢えず私の精一杯がこれでした。 途中書き換えたりご迷惑もお掛けしましたが、応援して下さったみなさまのおかげで書ききることが出来ました。 最後はいつも通り駆け足となってしまいましたが二人を幸せに出来てよかったです。 本当にお付き合い下さり、ありがとうございました!! |