小説 | ナノ
ゴミ捨て場にねこ



▼ベランダのつづき??


「にゃー!」

なにやってるんだろう。怖い。

俺んちの隣人さんがかなり変わり者なのは普段の生活からよくよく理解してた。でもそれは家というかベランダというか、自分の空間の中の話だと思っていたんだけど。

「にゃー!きしゃー!」

目の前の隣人は、ゴミ捨て場の前でパジャマにもこもこのパーカー羽織って、猫に威嚇してる。四つん這いで。
正直俺は左手に持ったゴミを投げ捨てて見なかったことにして帰りたいんだけどゴミ袋には俺の名前が書いてあるし、そういうわけにもいかない。

「にゃー」
「あ、のー」

恐る恐る声を掛ける。俺の登場に猫はぴゃっと逃げてしまった。隣人も何事もなかったかのように立ち上がりじぃと俺を見る。やばい邪魔しちゃったかな。

「猫」
「は?あ、猫って、さっきの?」
「そう。あいつ猫ってんだけど。」

え、わかるんですけど。もしかして名前が猫なの?そういうことなの?

「あいつゴミ荒らすから、ちょっと戦ってたんだ。」
「あ…そうっすか。」
「あー体冷えた。コーヒー飲もう。佐助、お前も飲むだろ?」

俺はその日、いつの間にか本当に揃えられていたSとかかれたマグカップでコーヒーを飲んだ。







▼にゃんにゃんにゃんの日になにかしらしたくて無理矢理upしてしまった。
電波伊達は猫をおっかけて塀のぼったりしたらいい。

お付き合いありがとうございました!



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