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「電話だれ?」
いつもよりちょっと値の張るお肉でしゃぶしゃぶをしているところに政宗の携帯が鳴る。暫くして戻ってきたところに佐助が少し不機嫌そうに訊ねた。
「んー?ちか」
「親ちゃん?なんで?」
「いや、なんか今慶次と元就と家康と孫市とでガキ使見ながら笑う度に100円貯金をやってるらしいから来いって。」
政宗が炬燵に戻り肉を挟む。
「えー」
「断った。」
「まじ?」
「ん。だって元就の一人勝ちだし、」
「だよね。」
「ふたりきりですごしたいし。」
はぐ、と火の通った肉を口に入れて政宗が何食わぬ顔で言うと佐助は一瞬目を見開き静かに下を向いた。
「反則だっつーの、」






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