小説 | ナノ
片恋の放課後



「なんで戦争ってなくならないんだろ。」

「さぁな。」

「良くないことってわかってんのにね。」

「そうだな。」

放課後。屋上。夕焼け。

「なんで殺人ってなくならないんだろ。」

「なんでだろうな。」

「悲しいのにね。」

「悲しいのにな。」

涙目の君と、俺。君は今日大好きな親ちゃんに告白して、ドン引きされて、ふられた。

「なんで親ちゃん伊達ちゃんのこと好きにならないんだろうね。」

「あいつ女が好きなんだよ。」

「男女関係なく友達多いのにね。」

「それは関係ねぇだろ。」

君はあんなにも親ちゃんが好きだったのに。毎日毎日見つめていたのに。

冗談やめろよ、きしょいって。
は?え、いやまじとか、悪い。勘弁。

そんな残酷な言葉で君のどきどきの初恋は終わったのに。君は、

伝えられただけでも、良かった。

だなんて強がりを言うんだ。

「なんで悲しいことばっかりなんだろ。」

「悲しいことなけりゃ楽しいことも知らないからだろ。」

「でも悲しいってことも知らないんだよ。」

悲しいことを知らなければ、今君を虐める総てから解放されるのに。


「帰るか…」

君は夕日に背を向けた。

「うん。あ、ねぇ、」































放課後夕日を受けるその背中に俺は問いかけた。








あとがき

暗いんだかなんなんだか。みんな片思い。元親はふつうに女の子と付き合ってます。胸の大きな子と。佐助は政宗のことが好きだけど元親好きって知ってたからあえて何も言わなかったし、あわよくば好きにならないかなぁ程度だった。そんな感じです。政宗は佐助を友達としてしか見てません。

後書き(という名の補足)長くてすみません。ありがとうございました!



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