「稚ができそうでござるな。」 「や、や…?」 「某と、政宗殿、の。」 幸村は乱れた布団に横たわる政宗の濡れた下肢を見つめてうっとりとそう言った。 「Ha、俺た「きっと可愛いのでしょうな。男の子でも女子でもどちらでもいいでござる。」 「幸村…」 いたって真摯な態度をとる幸村に笑えなくなったのは政宗だ。 俺たちのこの行為が命を成せるわけがない。生産性など、皆無。 「…湯、浴びてくる。」 「ごゆるりと、」 沸かせておいた湯につかる気はせず、ざぱりと桶に汲んだ湯をかぶった。どろり、と厭な感覚が足下に伝う。 ああ、流れていく。 自分の体に何ら影響を与えることが出来ない白い液体。太股を伝い、ぼたりと床に落ちた。 「やや…」 稚児が欲しいわけじゃない。ただ、 この体に確かな繋がりが、 欲しかったのかもしれない。 政宗は自分の後ろから伝い流れるその白を指で掬い、ぺろりと赤い舌に乗せた。 「まじぃ…」 どれだけ願っても、自分達に確かな繋がりなどないのだと、その苦さの中に知った。 あとがき タイトルがナンセンス\(^O^)/ 珍しく学パロじゃなかったような気がします。後味悪い話ですみません。 お付き合い下さりありがとうございます。 |