小説 | ナノ
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あの男が政宗の何なのか、俺は知らない。知る必要もない。政宗は従順に俺に飼われているからだ。たまに外に出たがるが、俺が怒れば、泣いて縋って許しを乞う。

「政宗…」

先ほど殴った所為で血が流れている唇に触れると、痛かったのか眠たそうな目が開いた。

「もとちか、」

口が切れている為に舌っ足らずに名前を呼ぶのが愛しい。俺は日に焼けることなく白い体を抱きしめて言った。

「愛してる。」

理由なんて、それだけだ。




▼アニキ視点で理由を書くつもりだったのですが意味が伝わったでしょうか…。
もう少し色々書きたかったのですが、どうにも纏まらず。
小十郎と政宗はなんら疚しい関係はございません。ただの主従関係。だからこそ政宗は何も言わなかったんです。

お付き合い下さりありがとうございました(^^)



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