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※飼育のつづき。飼育と同様アニキが酷くて暴力表現ありです。


「っと、」

爽やかな朝日を受けるベランダに一歩踏み出したところで、爽やかには程遠い格好の隣人が視界に入った。

「お早うございます。」
「Good morning」

何回目かの代わり映えの無いやりとりだ。俺は相変わらず洗濯物を干し、隣人は紫煙を巻き上げる。少し違うことと言えば、先日気になったキスマークよりも、口元に残された大きな痣が気になることくらいだ。

横目で痣やキスマークを確認していると、やっぱりあの首輪に目がいってしまう。そしてそれと同時に、隣人の首輪を掴んだ逞しい男の姿を思い出した。

「こないだの人って恋人ですか?」
「他に何があんだよ」

俺の視線は伸ばされたタオルに、隣人の視線はどこか遠くに。視線を合わせないまま腹を探り合うような沈黙が流れる。

「まぁ、ご主人様、とか」

俺の冗談めかした言葉に、隣人の空気が変わったのがわかった。





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