1, 嵐の女
かつて世界の中心に、マナを生む大樹があった。
しかし争いで樹は枯れ かわりに勇者の命がマナになった。
それを嘆いた女神は、天へ消えた。
この時 女神は天使を遣わした。
『私が眠れば、世界は滅ぶ。私を目覚めさせよ』
天使は神子を生み、神子は天へ続く塔を目指す。
これが世界再生の始まりである。
世界には人間を虐げるディザイアンが溢れ、マナの枯渇により日照りが続き食糧不足に陥っている。
ディザイアンを封印し、世界を護る精霊を復活させ、マナを復活させる、世界再生の旅。
衰退し続ける世界、シルヴァラント。
旅立った神子の数は数え切れず、その度に訃報が世界に流れた。
もう数百年、人は恐怖という感情をひと時も忘れられずにいる。
そしてまた、世界の中心に天までをも貫く救いの塔が現れた。
今、マナの神子の世界再生の旅が始まりを告げた。
人々は希望を胸に、神子へ救済の願いを託し、祈り続ける――。
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