Épelons chance | ナノ
あとがき
+++あとがき+++
アリエッタ、ありがとう。ゆっくり休んでね。
一話まるまる使ってしまいました。今回はヒロインよりもアニスにスポットライトを強くあてたつもりです。
筆者はアニスもアリエッタも大好きで、正直どう結末付けていいのかものすごく悩みました。
最初期の頃はアリエッタを生存させようと考えたこともありましたが、ストーリーを追っていくにあたり、アリエッタが生きる道は残されていないのだと再度理解しました。そしてその度に深く頭を抱えた記憶があります。
もしもアニスに勝って、アリエッタが生き残ったら彼女はその先どうするのでしょう?ヴァンの下でレプリカ世界が出来るまで延々従い続けるんでしょうか?わたしには正直、その未来も考えられません。イオンの夢見たレプリカ世界だからこそヴァンと共鳴することはあると思います。ですが、この決闘で彼女には生きるための意気がなくなってしまうような気がしてならないんです。
そんなことを延々考え続けて、結局一番辛い部分をすべてアニスに……。
ミカルがやれば、とも考えました。そうすれば、アニスはここまで傷つかない。
でも、決闘という舞台。最期の花は、やはり外野がするものではありません。
……そんな建前はどうでもいいんですが、やはり、アリエッタのことはアニスが誰よりも理解し、誰よりも考えていたことですから、アニスが手を下す以外に考えられませんでした。アニスは意志の強い、心の強い子です。だから、覚悟した時点で一人で行くことを決めたんじゃないでしょうか。
原作で描写なんてひとつもありませんし、本能で互いにいがみ合っていますが、彼女たちは親友だと思っています。
それなら、横槍なんておこがましいですね。
書きたいことが多すぎて何を言っているのかわかりません。
ヒロインの気持ちも、お風呂の中でのぼせながらたくさんたくさん考えました。この結末でよかったでしょうか。
客観的に見ないとわからないことばかりですが、今回ばかりはこの関係性の中でこのシナリオで本当によかったのかは自分でもよくわかりません。
でも、友人としてここまで来たなら最期まで想いを伝えたい、そしてアニスに全ての重荷を放り投げることもしたくない。
そんな気持ちで書きました。嫌だ嫌だと言い続けるのは、子供ですから。
こんなところまでお付き合いいただき、本当にありがとうございます。
鬱なシナリオばかりですが、楽しく読んでいただけたら嬉しいなと思います。
それでは。
2014.05 [ 7/7 ]
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