Épelons chance | ナノ



skit

■嘘をつくのは大人から

ルーク
「結局全員ついてきちまうんだもんな…」
ガイ
「ついてきて欲しくないんだったら、もっとうまい言い回しを考えろよな」
ルーク
「咄嗟にピオニー陛下の求婚なんて嘘、思いつくかよ!」
アニス
「嘘でも羨ましい〜」
ミカル
「わたしとしては心臓によくないからやめて欲しいわ……」
ティア
「どういう意味?」
ジェイド
「あながち間違っているとも言い切れませんからねぇ」
ミカル
「頭が痛くなるからやめてください…」
ルーク
「そんなペラペラ嘘が喋れるような人間じゃないんだよっ、俺は」
ガイ
「まるで俺たちが嘘ばかりついてるような言い方はやめてくれ」
アニス
「でもさらっと嘘をつけるのはそういうことだ!あ〜あ、大人ってこわい」
ジェイド
「それだとミカルも嘘つきになりますが、いいですか?」
ミカル
「嫌ですっ!別に今回のは嘘ではなくて、助け舟を出しただけです!」
アニス
「でもびっくり。ミカルは嘘つくの上手くなさそうと思ってたけど、簡単に喋るんだね」
ミカル
「それは便宜上の手段であって……」
ジェイド
「方便も嘘ですよ」
ミカル
「もうっ!あなたが喋るとややこしくなるから黙ってください!」
ジェイド
「怒られてしまいました〜。ははは」
ルーク
「…ジェイドは真正の嘘つきって感じだよな」
ガイ
「ああいうのを『口が回る』って言うんだよ」
ルーク
「ああなるくらいなら俺、行き当たりばったりでもいいかなって思うよ……」
ガイ
「旦那のは行き過ぎだっつーの。お前があそこまでいったら、俺だって引くわ」
ジェイド
「何事もほどほどが一番ですね」
ミカル
「あなたが言う言葉ではありません」
ジェイド
「これは手厳しい」
ミカル
「怒りますよ!」
ガイ
「……ミカルは旦那には容赦なくツッコむよな」
アニス
「あんな苦労する大人にはなりたくない……」
ティア
(……アニスは今でも十分苦労している気がするわ)


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