音色4



―AM7:40[正門前]―――――――――side 由紀


香澄
「ユッキーおはよー」

由紀
「あ、おは…ようございま」


「おはよーさん」

由紀
「すわっ!?」


「すわ??」

香澄
「ちょっと照!ユッキーがびっくりしちゃうからもっと距離とって!」


「挨拶しただけじゃん…」



(び…びっくりし…!)


 いつも通りの清々しい朝。正門前での待ち合わせ。なのに一舞ちゃんが居ない。


由紀
「あ…あの、一舞ちゃんは今日は?」

香澄
「あ、そうそう。一舞ねぇ家に居ないみたいなんだぁ」

由紀
「え…?」

香澄
「だから先に登校してるかもって思って来てみたんだけど…」

由紀
「……でも」

香澄
「うん…てか家に誰も居ないみたいだから…何かあったのかも」

由紀
「…ど…どうしましょう!かっ、か、か、一舞ちゃんに何かあぁぁあったら!」


「お、おい?」

香澄
「えっ!?ごめん!だっ大丈夫だよ!ユッキー落ち着いて!?」



「…何をしている?」



(!!!)




「おう、蓮か。なんだお前、顔色悪いな?」


「…なんだ、だと?……お前は聞いていないのか?」


「何を?」


「…一舞が…入院した」



(!!!?)


照&香澄
「はぁっ!?」


香澄
「!!うわっ!?ユッキー!?」


「あ、、、あらら」


「…チッ……俺のほうが倒れそうだってのに」


「は?なんで」


「うるせーボンバヘッド」


「…あっそ、なんならお前をお姫様抱っこで保健室まで運んでやろうか?倒れそうなんだろ?」


「…やれるものならやってみろ。そのデカい図体を屋上から吊るしてやる」

香澄
「ちょっとそこ!喧嘩してないでユッキー運んでよ!!」


「ごめーん」


「…おい照」


「あ?」


「朝一でミーティングをやるが、涼は使い物にならない。貴様が仕切れ」


「…はいはい」



(…一舞ちゃん……!)











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