仲間6





(…ん?そういえば…由紀ちゃんが待ってたのはどっちなんだろう?)


 ふとした疑問が頭に浮かぶ。


(だいたいいつもモテちゃうのは蓮ちゃんの方なんだけども、稀に洋ちゃんってこともあるかもだし…)




「どしたん?」

一舞
「あぁ、あははっなんでもな〜い」


「にやけてないで、コレ棚にしまって〜」

一舞
「あいよ〜ん」



 綾と2人でキッチン収納。食材や小物を片付ける。

 今この家にいる誰よりもチビっちゃい綾は、頭は真っ黄色だし化粧は濃いし存在感は抜群。でも、中身はかなりのしっかり者だ。

 早くにお母さんを亡くしてるから、片親の経験者としては共通するところがあったりするし。買い出しチームを任せたのも、綾の"主婦歴"を見込んでのこと。



(それにしても、由紀ちゃん大丈夫なんだろうか…?さっさと終わらせて様子を見に行ってあげたいんだけどな…)



 女子校しか知らない由紀ちゃんには、あんな大柄な男子2人はきっと刺激が強すぎるだろう。




 1人はドSだし。




(由紀ちゃん、すぐ行くからね!)




 もしかしたらあまりの緊張に、めまいでも起こしてるんじゃないかと心配になりながら…この場を早く片付けようと必死になっていた。




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