.*迷う心*. 日曜日の朝8時 ―――[藍原邸]――― 早朝の大豪邸に、騒々しい物音と数人の声。 そんな騒音さえ無視できてしまうこの家の主は、まだ寝ているのだろうか? 家政婦除けなのか、まさかの反抗期なのか。彼の部屋はご丁寧に施錠されている。 とにかく、動かない主を無視して楽しげに大騒ぎしている。そんな休日の朝。 朝日に輝く赤い髪を揺らし、目の前の幸せに明るい微笑みを振り撒く彼女。 引きこもってしまった青い瞳は、彼女をどう見ているのだろうか…。 そして彼女は… Novel☆top← 書斎← Home← |