宴席5 深夜、ようやく家に帰り着いて、ベッドに体を投げ出した。 蓮 「……」 それにしても今日の翔さんは変だった。 何より一番おかしかったのは、透瑠さんが騒ぎを起こさなかったことだが…。 蓮 「………」 (…そうだ…やっぱりおかしい) 洋 「あ、蓮帰ってたんだ」 蓮 「……」 洋 「ねぇねぇ蓮くんそういえばさ、いつの間にか沢田さんと仲良しになったんだね?」 蓮 「…あぁ……由紀は尊敬に値する」 洋 「……」 蓮 「……」 洋 「…まぁ〜た難しく言えばいいと思って」 蓮 「それより洋…」 洋 「なに?」 蓮 「…翔さん…変だよな」 洋 「…前からじゃないの?…てかあの人は別次元の人種だからな。全部がイケメソすぎて」 蓮 「…俺が言っているのはそこじゃない。居眠りの件だ」 洋 「あぁ……てか最初っから寝る気満々で一舞の陰に隠れてたもんね。部屋行ってれば良かったのに」 蓮 「そう!ソコなんだよ!」 洋 「わっ?ビビった〜、急にテンション上げんなよ」 洋は気づいていないが、一舞にもちょっとした変化が見える。あれは…俺的にヤバい感じがする…。 とりあえず。すぐに合宿が始まるし…気を抜かないようにしなければ…。 洋「あ、そうだ蓮さぁ」 蓮 「…何だ」 洋 「いつ一舞に告るの?」 蓮 「はっなっなななに言ってんだお前!?」 洋 「うひゃひゃ!い〜いリアクション!やっぱ好きなんだぁ」 蓮 「くっ!…貴様…!!」 洋 「そぉんな堅くならないでさぁ、素直に告っちゃえはいいんだよ。早くしないとまた誰かに取られちゃうよ〜」 蓮 「っ!…」 (なぜ…!) 笑いながら俺の部屋を出ていく洋を見送りながら、やはり一抹の不安は消えないまま… 洋の言う通り、勝負に出るしか無いのか…? Novel☆top← 書斎← Home← |