「なまえ、何か最近俺のこと避けてる?」


「別に避けてないよ?」




双子なのになぜこうも違うのだろう。

臨也はあたしのことよくわかってるみたいなのにあたしは臨也のことが全然わからない。




「嘘だね。どうせ友達に俺と仲いいのがおかしいって言われたんだろ?」


「何でわかっ…。しまった…」




自分の馬鹿正直さを呪いたくなる。

嘘の1つもうまくつけないなんて。




「やっぱそうなんだ?昔も友達に俺と仲いいことからかわれて俺と距離おいた時期あったじゃん」




その時に似てたから、とあたしのノートをぺらぺらと捲る。



「……それいつの話?」


「小3くらいの話。覚えてないなんてさすがなまえ。で、今回もそんなこと言われたの?」




じりじりと追い詰めてくる臨也に隠し事ベタなあたしが嘘ついたり隠し事ができないわけで。




「友達から恋人同士みたいって言われた。しかも臨也があたしのこと好きそうって」


「親友の子?あいつよく見てるよね。すごいや。俺がなまえのこと好きって何でわかったんだろう」


「え?」




この腕は優しく掴まれて




(何びっくりしてんの?)
(いや、だって…)
(俺のこと意識してくれたってことはなまえも俺のこと好き…(う、うるさいあほ臨也))
(否定もしないしねー。うれしいなぁ)



-END-


あとがき

ユウ様リクエストの臨也と双子ヒロイン。ツンデレヒロインと片思い臨也で最終的に両思いでしたー。

いかがでしたでしょうか?

いまいちヒロインちゃんがツンデレならなかったですすいません...
宿題とかは臨也がヒロインちゃんにお願いして毎回見せてもらってるといい。

双子設定も書いてて楽しかったです!

リクエストしてくださったユウ様、ここまで読んでくださった方々ありがとうございました。



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