臨也が死んだら終電逃した私は野宿!なんて嘆いていたかと思えば少し酔いが醒めたようで今度は風呂貸して、なんて元気良く風呂場に行く彼女にため息が溢れる。
この確信犯はちゃっかり着替えの服とか持ってきているから着るものの心配は無用。
何でこの俺が他人に振り回されているんだろう。
でもこうやって俺のペースを崩せるなまえだからこそ、好きになった理由なのだろう、と冷静に自己分析済み。
「臨也ー?何ぼーっとしてるの?ほら、夜だしもう寝るよ」
本当に何なんだこの女は。
いや、ほぼ毎週のことなんだけどさ。
自分は異性として見られてないのかも、と少し脅かしたくなる。
「前から思ってたんだけどさ、一人暮らしの男の部屋に来るってどういうことかわかってる?何があってもおかしくないでしょ?」
無防備な格好で無防備にソファで横になる彼女の上に覆い被さる。
少し驚いた顔をしたけれどすぐいつも通りの笑顔に戻る。
「だって臨也だよ?臨也はそういうことしないって信用してるから。まぁ、もし何かしてきたらもう二度と来ないけど」
さ、寝るよ、と俺を押しのけてベッドに入る彼女に本日何度目かのため息が出る。
でも簡単に手に入るものほどつまらないことはないから今はこれでいいのかもしれない。
でもいつか必ず…。
その手がどんなに温かいかを知らないで
(臨也)
(何?)
(いつも何だかんだ言って泊めてくれてありがと)
(俺いつかシズちゃんに殺されちゃうかも)
(そん時はわたしが静雄を止めるから大丈夫)
-END-
あとがき
真莉亜様リクエストの臨也の好きな人は静雄の彼女夢でしたー。
うーん。途中で方向性を見失ってしまいました;;
臨也なら力ずくで奪いそうな感じはしますが本当に好きな子は傷つけたくない派で、大事に大事にして相手に振り回されてくれるとうれしいです。
すいません津屋崎得でした。
ヒロインちゃんも小悪魔を目指そうと思いましたが小悪魔にならなかった!
こんなんですいません。
リクエストしてくださった真莉亜様ありがとうございました。
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