それはなまえにしか見せない特権。


幼馴染みでもあり、官士学校の同期。


女性の国家錬金術師で若くして中佐の地位も得てるなまえの風当たりはロイ以上に厳しい。


「また何か、嫌味を言われたか?」
『‥‥別に』
「私の幼馴染みだし、そういう意味では迷惑かけてるな」
『何を今更、迷惑ならとっくに縁を切ってるわよ』


ロイは苦笑いを浮かべた。


「女性で少ない国家錬金術師だし、私以上に大変だろう?」
『今に始まったことじゃないわ。
腐った連中なんかどうでもいいのよ』
「ストレス溜まると毒舌になるのは相変わらずだな…」


こうして密かに会って互いに話す時間が唯一の楽しみ。


愚痴だったり、他愛ない話まで様々だ。


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