「…」

「…」

「…」

「…。大佐、何してるんですか?」


痛いほどの視線をずっと感じていてとうとうしびれを切らしてしまった。


「みょうじ少佐見てた」

「そんなこと知ってます」


この書類かかないと帰れないわけでもう辺りは暗くなっているわけで残っているのは自分と大佐だけなわけだ。
大佐と二人きりになるなんてめったにない。普段ならホークアイ中尉がいるから。だけど今日に限って体調を悪くして帰ってしまった。
大佐と二人
慣れない空気だから苦手。


「少佐、話すときは目を見て話さなきゃいけないの知ってるか?ちゃんと手をとめて話しをしなさい。」

「知ってますけど今忙しいんで」


書類から目を離すことなく手もとめることなく考え事をしながらもちゃんと会話してる自分が器用だと思った。

部屋にはカリカリと仕事をしている音が響く。


「忙しいを理由にするんじゃない。ちゃんと目を見て話せ」

「…。あのですね!これ終わらないと帰れないんですよ。大佐と遊んでるひまありません!!」

大佐の言ってることはもっともだけど今そんなのを聞いてる暇はない。
第一なぜこの人は残っているのか。大佐の仕事はもう終わったはずだ。


「少佐は早く帰りたいのか?」

「当たり前です」




「私は少佐と少しでも長くいたいと思っているのだが…」





「は!?」



狡賢い人


(だからー、少佐と一緒にいたいからそんなに早く終わらせないでくれ)
(…終わってからじゃ駄目ですか?)
(え?)
(…終わってから大佐の相手するんで少し静かにしてください)




こんな二人が付き合うのはもう少し先の話



-END-




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