貴方の為なら 続編



リハビリ期間を終えなまえが退院して今日で1ヶ月。

ふとカレンダーを見てそんなことを考えた。

医師からはもう治らないと言われていたが少しだけ足は動くようになった。
だが軍で使える足ではないと言われほっとしたのを覚えている。


「なぁ、聞いたか?」

「あぁ、みょうじ中佐のことだろ」

「中佐じゃなくて准将として戻ってくるらしいぜ」


…夢うつつの中聞き捨てならない会話が聞こえた。


「おい」

「マスタング大佐!」

「それは誰が話してた?」


階級章もない彼らが話してたのは紛れもなく愛しのなまえのこと。


「え?」

「なまえ…みょうじ中佐のことだ!!」

「えっと…大総統です」

「大総統…。怒鳴ったりして悪かった。行っていいぞ」

「「「はっ!」」」


彼らは私の前から姿を消す。


大総統…

嘘だと信じたい。
嘘だという確信がほしくて、なまえに確認したくて今日は仕事をいつもより早く終わらせて彼女の家へと急いだ。


「…」

「ロイ、おかえり。今日は早いね」


ご飯を作りながらいつもの笑顔で迎えてくれる。
この笑顔を見たら、さっきのは悪い夢だったんじゃないかと思えたが多分夢ではない。




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