「あ、ロイさんだー」

「やぁヴァネッサ」


情報を売ってもらうためなまえに会いに店に行くとヴァネッサに声をかけられる。
ヴァネッサが絡んでくるが今はなまえを探すのに手一杯だ。
店を見渡すが姿が見えないので店の奥にいるだろうと思い聞いてみる。


「あれ、なまえは?」

「うーん…。奥にいると思うけど。何、なまえとデートの約束?」

「あぁちょっとな」


やっぱり奥か。
でも多分自分からは出て来ないだろうと思っていたらマダムクリスマスがいい具合に声をかけてくれた。


「呼ぼうか?なまえのこと」

「あぁ頼む」

「なまえ!ロイ坊だよ」

「…………はい」


すごいテンションの低そうな声で返事をするとなまえは店の奥から出てきた。


「やぁ、なまえ。久しぶりだね。3日ぶりかな?」

「この野郎…じゃない。……お久しぶりですね、マスタングさん。どの面下げてあたしの前に来たのかしら?」


笑顔で言われたが目が全然笑ってないぞ!


「誤解しないでくれ。今日は元恋人としての君に会いに来たわけではなくて情報屋としての君に会いに来たんだ」

「…」


私は3日前になまえにふられた。
理由は女癖がどうだのこうだのって言っていたが覚えていない。

別れた理由よりどうやってもう1回振り返らせるかだろ?
今日はまた告白するつもりだ。




[*前] | [次#]
戻る
「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -