言ったと自分でも思った。みっともないことを

なまえは鋼のの頭を撫でると私の方に近寄ってきてくちびるに触れるだけのキスをする。
そして耳元で囁く。


「ロイ、嫉妬なんて貴方らしくないわよ。まぁそんなロイもかわいいから許すけど。でもあたしが愛してるのはロイだけだから安心してね」


おそらく鋼のには聞こえてないだろう。
聞こえてるほうが私はよかったのだが…


「じゃあねん」


勢いよく扉を開け執務室を出ていくなまえ。


「嵐が去ったな」

「…やっぱ大佐には勝てねーや」

「どうした?いきなり」


唐突に言われた言葉に少し驚く。


「だってなまえさん、大佐の話よくするし仲いいしさっきだって…」

「まぁあいつは私にベタ惚れだからな。キスだってあいさつ変わりだろ」

「…」


私も彼女にベタ惚れだがな。
勿論そんなことは言わない。


「まぁせめてあと10センチくらい身長が高かったらよかったんじゃないか?」

「遠回しにチビって言うなーっっ!!」

「まぁそれでも私が勝てる自信はあるがな」

「むかつくーっ!」

「まぁ世間話はここまでにしてそろそろ本題に入ろうか」


なまえが残してったコーヒーに手をつけるとほんのり甘かった。


あぁ、末期だ


(なぁ、アル。どうしたら身長高くなれるかな?)
(えっ!?いきなりどうしたの兄さん!)
(やっぱ牛乳かな…)



-END-




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