「まぁ様々ありますよね。少しならお聞きしたことあります」

「えぇ、例えば…ロイの愛人があたしであたしの愛人がロイ。お互い本命は他にいるのに寝てるとか」

「は…はぁ」


この例えになんて答えればいいのかわからない。


「女のあたしが上にいるのが気に入らない奴らが作った根も葉もない噂よね」


『はぁ』とため息をつく。


「でも噂なだけで事実ではないですよね?」

「どうかしら?」


恐る恐る聞いたら不敵に笑われた。


「…本当なんですか?」

「まさか。でもロイはいい男よ。中尉も一回寝てみるといいわ」

「なっ!?」


中尉『も』!?


「冗談よ、冗談。あ、そろそろロイのとこ行かなきゃ」


時計を見ればもう2時30分。


「あ、中佐待ってください」


私もそろそろ戻らなければと、トレーを持って席を立つ中佐の後を急いで追う。

こうして昼休みは過ぎていく。


昼休み


(ますたんぐ大佐。わざわざ来てやったわよー)
(声がうるさい。少しは静かにしろ)
(かわいい幼なじみにそんな言葉ひどい!中尉もそう思うよね?)
(あ、はい…)




-END-




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