この人は怖いと体が警告を出す。


「最近、ホークアイ中尉が私の側近になったのだよ。君にも私の側近として働いて欲しいと思っている。階級は准将をやろう。」

「いえ、あたしは軍に戻ら…「いい返事を期待しているよ。最も…」」


あたしの言葉を遮る。


「戻らないというのならマスタング大佐がどうなるかわからんがね」



「なっ!?」

「さぁどうする?」

「…考えさせてください」


卑怯だ。
ロイを持ってくるなんて。


「あぁ、ではよく考えるといい。返事は直接でも電話でも構わんから」


それだけ言うと大総統は病室から出ていく。


「…っく、ひっ…く」


何故か涙が流れた。
あたしが戻ればロイが悲しむ。
大総統から何を言われても戻るつもりはなかったが戻らなければロイに被害があるというのなら話はべつだ。
その時、ノックが聞こえた。きっとロイだ。


『コンコン』


急いで涙を拭う。


「はい」

「なまえ、私だ。入っていいか?」

「うん」


ロイは手に花束を持ち病室へと入る。




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