仕事が一段落着き、食堂へ昼食を食べに行くと賑わうそこでありえない人物を見つける。


「みょうじ准将!!」

「あら、マスタングじゃない。久しぶりね」


手招きをしてくる彼女、なまえ・みょうじ准将は私が密かに想いを寄せている人だ。


「こっちで一緒に食べましょ?」

「あ、はい」


ぱたぱたと准将の元へ行く。


「なぜ東方へ?というか来たなら私に声かけてくださいよ」

「ん?仕事忙しそうだったからご飯食べてから行こうかと思ったの」


右手で書類にサインをしながら左手でパンを食べる。
器用だ…。私にはできないな。


「おーい、どこ見てんの?」

「あっ、すいません。というか行儀悪いですよ、それ」


あぁ、これ。と万年筆を見る。


「セントラル勤務なのに東方も管轄内のなまえさんは1分1秒もおしいのよ」

「忙しいってことですよね?」

「うん。食べる時間ももったいなくて前に食べないで仕事してたらぶっ倒れたからさ。仕事しながらご飯食べるってこと覚えたわ」

「すごいですね」


本当にこの人は尊敬ものだ。
自分も彼女くらい経験を積めば彼女みたくなれるのだろうか。


「あ、例の資料持ってきたわよ」

「ありがとうございます。一昨日に頼んだばかりなのに…流石、仕事が早いですね」

「あたしを誰だと思ってるの?」





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