「いや、君みたいな素敵な女性久しぶりに出会ったから」

「はいっ!?何言い出すんですか!?素敵?誰がですか!?」

「君が素敵なんだよ。…やっぱり君は自分の魅力に気づいてない。そこがいいとこでもあるけど」


つい少し取り乱してしまった。
同僚にあたしの魅力ってなんですか?と心の中で叫ぶけどもちろん答えてくれるはずもなくマスタングさんになんと答えていいのかもわからず返事ができない。

というかいまさらだけどこの人、何言ってんの?

こんなキャラでしたっけ?


「…」

「どうした?」

「いえ、なんでもないです」


こんなことをしてる間に小さいけど立派そうなレストランの駐車場に着く。


「ご飯を食べよう。ここでいいかな?」

「あ、はい」


レストランに入りサラダとスパゲティを頼む。


「先に言っておくがここは私が払うよ」

「いえ!そんな、いいです。連れてきてもらったんですからあたしが払います」

「いや、私が払う。だから…たまにこうやって会わないか?」


にっこりと笑ってこっちを見る。


「は…はい」


貴方に恋する5秒前

不覚にもマスタングさんの笑顔にときめいてしまった。


-END-




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