「あ…」

「こんばんは」


店にはあの人…マスタングさんがいた。


「本日2回目の来店。どうなさったんですか?」


近くにあった水入りのじょうろを持って花に水をやる。


「今日仕事終わったら少しいいかな?」

「え?」


おっと、水やりすぎた。


「食事でもと思って」


びっくりしてマスタングさんを見ると彼は微笑んでいた。


「あたしですか!?」

「そうだが今日は予定が空いてなかったかな?」

「えっと…。だ、大丈夫です。もう終わるんで少し待ってくれますか?」

「わかった」


ちょうど花に水あげたら帰るつもりだったから早々と水やりを終わらせて急いで更衣室へと向かった。


「マスタングさんからのデートのお誘い。うらやましいかぎりですねえ」

「やっぱりデートなのかな?」

「それ以外なんだっていうの。まぁめいっぱいおめかししてきなさい」

「意味わかんないし」


それに興味ないって言ってるじゃん、と呟くが聞こえてなかったみたい。
着替えが終わり更衣室を後にする。


「すいません。お待たせしましたっ」

「いや、大丈夫だよ。女性はいろいろ時間がかかるしね」


ジェントルマンらしい。
マスタングさんは車の助手席のドアを開けてあたしに手招きする。

これは乗れってことですよね?とか考えてたら「どうぞ」と言われたので乗った。

「君と1回2人で話がしてみたかったんだよ」

「ん?」




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