今日は久々にお互い非番で午前中は寝て、夕方からデートだった。

待ち合わせの公園に行ってみれば子供を抱っこした愛しい彼女がいた。


「あ、ロイ。おはよ」

「おじさんおはよー」

「おじさんじゃなくてロイお兄さんだよ」

「おにいちゃんおはよー」

「そうそう」

「…」


挨拶するタイミングを逃してしまった。
それくらいこの公園という空気に2人がなじんでいた。


「どしたの?」

「それはあれか?なまえの隠し子」

「それじゃないよ。メイってなまえだよ」


なまえが抱っこしていたその子に突っ込みを入れられた。


「隠し子じゃないよ。ロイが来るの遅いから遊んでたの。ねー?メイちゃん」
「ねー!」


私が入るすきもないくらいすっかり仲良しのようだった。


「そろそろメイちゃんは帰る時間かな?」

「うん!ままこなくてもメイ、ひとりでかえれるよ!」

「そっかー。えらいねー」


なまえはその子を下ろして頭を撫でる。


「なまえおねえちゃんと……ロイおにいちゃんばいばい!」


にこっと笑ってその子は去っていく。


「ロイお兄ちゃん名前覚えてもらってよかったね」


なまえもにこにこと笑う。


「まったく…お前があんなに笑顔なの初めて見たぞ」

「あたしは子供好きなのだ」


ぐっと親指を立てる。


「あの笑顔見ればわかるよ」


すごい笑顔で接してたなまえの顔を思い出す。

まぁあれだよ。うん、(なまえが)すごいかわいかった。


「うん。あたしもあんなかわいい子供がほしいなー」

「私もなまえとの子、ほしいな」

「だねー。………えっ!?」



未来設計



(なまえ似のかわいい女の子がいいな)
(はいっ!?)
(嫌か?)
(もー!なんでロイはそういうこと涼しい顔でさらっと言っちゃうの!?)



-END-




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