早くしろ、とリヴァイ。
時計を確認すれば19時5分、リヴァイの不機嫌具合からまだ全員が集まったわけじゃないみたいだけどご立腹になりますよね。
…おなか減ったけどそんなこと言える雰囲気じゃなくてご飯は諦めた。



***



「だからお前はクズなんだよ」


「忘れてたことは謝るけど、クズの意味がわかりません」




ぷーっと頬を膨らませてそっぽを向く。
うん、わざとやってみたけど気持ち悪い。




「でも確かになまえは危機感が足りないと思うよ。加えてほら、無防備だし」


「わっ!!!?」




えいっ、とハンジがわたしの胸を後ろから鷲掴みにする。




「いい形ですねぇ。揉まれて大きくなったんですか?」


「ハンジ!!」


「クソ眼鏡!お前本気で削ぐぞ」


「リヴァイの目が本気だよ、助けてなまえ!」


「自業自得でしょ」




そういえば巨人生体調査モブリットに任せっきりだった、とハンジは逃げるように会議室から出ていく。




「俺が言いたいのはお前に危機感が足りないってことだよ」


「それさっきハンジも言ってたけどさ、何?わたしは常に命に危機を感じて生きてるんだけど」




リヴァイもハンジも一体何なんだ?
わたしは一応兵士なわけだしこんな状況で危機感を持てない人がいたら逆に驚くよ。
ちっ、と舌打ちをするリヴァイの顔は超絶不機嫌そうだった。




「なまえ、ちょっと付いてこい。言葉で言ってもわかんねぇみたいだから体に直接教えてやる」


「ちょっと、意味わかんないんだけど」




腕を掴まれ連れて来られたのはリヴァイの部屋。
部屋に入るなりベッドに押し倒してきた。





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