「あの、なまえ副兵長」


「どうしたの?」


「教えてほしいところがあるんですけど」




今日も無事に勤務時間が終わったとき、新兵に話しかけられた。
今日は残業もないし予定も何もなかったような気がしたからOKの返事を返した。



***



「ありがとうございました!すごくわかりやすかったです」


「そんなことはないよ。基礎は出来てるしあとは応用さえ出来れば文句なし。頑張ってね」




自分が訓練兵で訓練してたのなんてだいぶ前だけど意外と覚えてるもんだ。
それなりに教えられるみたい。

さすがにそろそろおなかもすいたし食堂へ向かおうとするけれどまた呼び止められる。




「あの、副兵長!」


「ん?」




少しずつ近づいてくる新兵くん。
何だろう、まだ聞きたいことでもあるのかな?




「もしよかったら今から、ご「おい、何してるんだ」」




かなり存在感のあるリヴァイの登場によって新兵くんの言葉は遮られた。
なんか、いつも以上に不機嫌そう…?




「なまえ、幹部会があるから19時まで来いって言ってただろ。もう時間過ぎてるんだが」


「あぁっ、ごめん!すっかり忘れてた!!」


「忘れてたなんていい度胸だな。で、お前はどうした?」


「…いえ、何でもありません。副兵長今日はありがとうございました」


「うん、じゃあね」





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