いきなり見当違いなことを言うもんだから間抜けな声が出てしまった。
何でそうなったの?
思わずもう一度上半身を起こすとまたぺたっと額からタオルが落ちる。




「昨日も夜エルヴィンのところに行ってただろう?奴から聞いた、『あんまり泣かせるな』と。意味は知らんがお前がエルヴィンの前で弱味を見せたってことだろ」


「…昨日団長のところに行ってたのは本当だけど団長が好きっていうのは誤解だから。相談しに行っただけ。確かに好きだけどそれは仕事仲間としてであって恋愛的な意味もないし」




リヴァイがぎゅっとわたしの手首を掴む。




「何の相談だ?」


「リヴァイには関係ない」


「関係ないなら言えるだろ」


「なっ!?リヴァイいつも関係ないって言って答えてくれないじゃん。こういう時ばっかり…」


「うるさい」


「…んっ」




口を口で塞がれた。




「…何でそういうことするの。リヴァイは潔癖症なのに誰にでもこんなことするの?…ペトラちゃんにも?」


「お前何言ってるんだ?」




リヴァイがとても驚いた顔をしていた。




「しかも何でペトラが出てくる」


「だってペトラちゃんのこと好きでしょ」


「は?」


「え?」


「…」


「…」




沈黙が流れる。
え?何?
リヴァイは驚いた顔をした後眉間に皺を寄せて何かを考えているようだった。




「別にペトラのことは好きじゃねぇ」


「嘘!?」


「嘘じゃねぇよ。じゃあセックスしたお前はどうなるんだ?」


「わたしはただの遊び…ったい」





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