「?」




辺りを見渡せば自室じゃないけど見覚えのある部屋にいることがわかった。



リヴァイ?




書類に向かっている後ろ姿は紛れもなくリヴァイ。
名前を呼ぶけれど声にならなかったけどリヴァイは気づいたようでこちらを振り向いた。




「なまえ、お前馬鹿か」




わたしの目の前にやってきたリヴァイからでこぴんをされた。
人類最強はでこぴんも超強くて痛い。容赦ないし。




「いった!!」


「あんだけ熱あって何普通に仕事しようとしてたんだお前は」


「熱あったの!?知らなかった。…確かに少し頭がガンガンするっては思ってたけど熱あるとは思わなかったし…」




やっと状況を把握できた。そっか、熱があって倒れたわけだ。
シャワー浴びたとき寒いって思ったけど。




「だからお前は馬鹿なんだ」




額から落ちてそのまま忘れていたタオルをリヴァイは回収し新しいのを持ってきてくれた。




「のせるから寝ろ」


「ありがと。…リヴァイが運んでくれたの?」


「当たり前だろうが」




リヴァイの手がわたしの頬に触れる。
冷たくて気持ちいい。




「重かったでしょ?」


「軽すぎだ。もっと食って筋肉つけろ」


「やだよ」




わたしって単純だ。
あんなにリヴァイのこと怒ってたのに優しくしてくれて機嫌が戻っちゃうんだから。




「そう言えばさっき団長いた?」




夢うつつな状態で団長の声が聞こえたから聞いてみた。
だけど団長、と口にした途端リヴァイの顔が不機嫌になった気がした。




「…お前、そんなにエルヴィンのことが好きなのか?」


「はぁ?」





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