「そういえばさ、リヴァイ潔癖症なのに大丈夫だったの?その、キスとか」


「嫌いだ。口内の菌を移し合うだけの行為、セックスなんてもっての他だろ」




好きな奴とやるのは別だ、なんて言う。
あぁ、だよねだよね。本当にごめんなさい。
わたしが相手でごめんなさい。




「…」


「早く寝るぞ」


「うん、おやすみ…」




寝れないけど目を閉じて少しすれば隣から規則的な寝息が聞こえてきた。




「…リヴァイ」




昨日は何であんなことしたの?
わたしが弱ってたから?

もしもそれがわたしじゃなくても、他の誰かでも同じようなことをしたのだろうか。
もしくは今までもこんなことしてきたのだろうか。




「…わたしは少しでも特別って思ってもいいのかな」




それを聞く勇気はないけど。




「でもなぁ…」




期待して突き落とされるのも嫌だからやっぱり特別とか思わないようにしよう。
うん、そうすればわたしが傷つくこともないだろうし。




「…眠くなってきた」




さすがに睡眠時間が足りないみたいで目蓋がどんどん重くなってくる。
考えることをやめて目を閉じる。




***




「おっはよー、なまえ!昨日はごめんね」


「あのさぁ…」


「何?」


「…やっぱ何でもない」





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