起き上がろうとするも何故か上半身が鉛のように重いことに気づく。…リヴァイががっちりとわたしを抱き締めていた。頑張って手をどけよう、とかどうにか腕から抜けられないか、と試行錯誤したけど状況は変わらずリヴァイの腕から抜けるのも服を着るのも諦めた。寝てるときまでこんな力とか反則でしょ。

起きてるのか、わざとなのかこの野郎、と思いリヴァイの顔を睨むけど寝ているよう。




「…整った顔してる。寝てるときも眉間に皺寄せて寝るんだ」




少し憎らしい目で見たけど寝顔を見たら顔が綻んだ。
惚れた弱みってやつか。
ふふっ、っと笑えばぱちっとリヴァイの目が開いて目が合う。




「…寝るときに眉間皺寄せるわけねぇだろ馬鹿か」


「ちょっ!!い、い、いつから起きてたの?」


「うるせぇ、耳元で騒ぐな。寒いけど…あたりだな」


「それってわたしの寝起きの一言じゃないの」




もー、リヴァイのチビ!わたわたともがくけどそれでも手が解けることはない。
とりあえず準備しなきゃ朝礼に遅れる、と思い時計を見ればまだ3時。
よく見れば辺りはまだ薄暗かった。




「眠い、なまえが動くから起きたんだ。もう一寝入りする」


「わたしもですか」


「当たり前だろ、昨日の今日だ。しっかり体休ませろ」




がっちりホールドは解かれずまたリヴァイは目を閉じる。
…いやいや、寝れないでしょこの状態。がっつり目覚めちゃったじゃんか。





[*前] | [次#]
戻る
「#甘甘」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -