「んー、寒い、けど温かい」
久し振りに壁外調査後なのに寝起きの気分がよかった。
なんかいい夢も見れた気がするし。
起き上がろうと思い目を開けば目の前にはリヴァイの寝顔。顔近い近い近い近い。
どうして?リヴァイ?
ちょっと待って、どういう状況?
寝起きでなかなか働いてくれない頭で昨日の夜のことを思い出してみる。
壁外調査後なのにハンジがいなくて、団長も駄目そうで。駄目元でリヴァイの部屋を訪れ泣いてしまって慰められベッドに招かれ、それから…
「…」
わたしが服を着てないのは毛布の感触でわかる。
リヴァイの肩や鎖骨も見える。
おそらく彼も何も着てない。
「……」
血の気がさーっと引いていくのがわかった。
やってしまった。あのリヴァイと、皆大好きリヴァイ兵長と。
どういうこと?どういうことなの?
「いひゃい」
夢なんじゃないかと確認のために頬をつねるけど景色は変わらず痛みだけが残る。
これは夢じゃなくて現実なんだ。
「…」
うん。
あの出来事は夢だったはず。
だってあのリヴァイがわたしを抱くなんてないでしょ。
瞑想のために閉じた目をもう一度開き目の前の現実を確認する。
だけど二人とも裸だと言う事実は変わらない。
「とりあえず服着たい…」
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