「とっとと着替えて少しは小綺麗にしてこい」
「勿論!」
「ニヤニヤすんな気持ち悪い」
「ごめんごめん、すぐ着替えて戻ってくるから」
あと20分で来なければ一人で行く、なんて言うあの目は本気だ。
リヴァイと出掛けたことがないわけではないが必ずハンジとかがいる、というかハンジがわざわざリヴァイを誘ったりしてくれないと彼と出かけるなんてわたしには無理だから。
ニヤニヤすんなって言われてもそりゃあニヤニヤしちゃうでしょ。初めて二人で出かけるんだから。残り時間短いけど目一杯おしゃれしなきゃ。
***
少し時間が過ぎてしまったけどリヴァイのことだからもしかしてまだ待ってくれてるかもと思い執務室に向かってみたら座って報告書を見ていた。何だかんだ言いながら待っててくれるリヴァイはやっぱり優しい。
「ごめん!遅れた!」
「おせぇ。…馬子にも衣装だな。少しはましだ」
「ありがとう!」
「お前、言葉の意味わかってるか?」
「うん、いつもより良く見える!」
「良くじゃねぇよ、ましなだけだ」
わたしからすれば意味はかわらないんだけど(リヴァイの言うこと限定)
「おら、とっとと行くぞ」
「あ、置いてかないでよ」
小指繋いで何処まで行こうか
(で、結局リヴァイと二人で買い物に行ったわけね)
(そうなりますね。もうね、リヴァイ超いい人!最初は荷物なんか持たねーぞって言ってたのに結局全部持ってくれるし。ほぼわたしの買い物だったけど悪態付くくらいでちゃんと待っててくれるし!あー本当好き過ぎる)
(なまえが幸せそうでよかったよー)
-END-
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