そんなにわたしはわかりやすい?疑問を問いかける前に欲しい答をくれたリヴァイ。ハンジも団長も、わたしが休みだとリヴァイに何故言ったんだ、訳がわからない。




「リヴァイも今日休みだよね?何するの?」


「クソ眼鏡か、別にお前に言う必要はないだろ」


「だね」




もう一つの疑問を投げ掛けるもストレートに返される。
『お前に言う必要はない』冷たい返答だと感じる人もいるかもしれない。いや、実際冷たいか。
でも頻繁に使うしそんな答に慣れているから特に何とも思わなくなってきた。




「お前は休日も仕事すんのか、仕事馬鹿め」


「仕事馬鹿って…。この報告書だけ今日中に終わらせなきゃいけないから早い方がいいかなって。その後だって団長とか誘って街に買い物に行こうかなって思ってたんだけど、リヴァイ一緒に行く?」




予定も無く休日にも仕事してるなんて寂しい女だと思われたくなくて勝手に予定を話す。どうせリヴァイはいつもの如くストレートで否定的な言葉を返してくるだろうな、と軽い気持ちで話をふる。

お、コーヒーなくなったから自分のを入れつつリヴァイにも入れてあげよう。
自分とリヴァイのカップを持ちコーヒーを注ぎに行く。




「…悪くねえな」


「ん?」


「俺も丁度欲しいものがあったんだ。出るか?」




予想外の答にカップを落としそうになる。危ない危ない。
危機一髪カップを落とすのはどうにか回避してリヴァイの前に注ぎたてのカップを置く。
その際横目でちらっとリヴァイを見るけどいつもと変わらずおっかない顔だ。




「わたしと?一緒に行くの?」


「俺は一人で行ってもいいんだが」


「着いて行く!あ、でも待って、報告書とか着替えとか」


「チッ、30分だ、30分で全て終わらせろ」


「了解!」




エルヴィンは午後休みだろうが呼び出されたりして満足に買い物出来ないだろうから止めとけと言うリヴァイに確かに、と納得。
しかもリヴァイと二人で出かけるとかデート!…エルヴィンごめん、また今度誘うわ。

とりあえず筆を進める。目の前に座っているリヴァイはパラパラと完成された報告書を見ているみたい。たまにすごい視線を感じるけどそれは多分早くしろということだと思い急いで進める。




「終わった!」




時間を確認するとまだ10分しか経ってなかった。今から兵舎に戻って着がえ!





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