「いや、いつかリヴァイより好きになれる人は現れるはずだと思ってる。だから色んな人と実際付き合ってこの人だ!っていうのを探してる最中。まだ結果は出てないけど」


「毎回自爆してるだけじゃん」


「うるさい、経験値をためてるんです」




リヴァイより好きになれる人なんかいるのかと自分に少しだけ疑問を抱きながら、でもそうしないとこの不毛な恋は終わらないと思う。
ハンジの言うことって結構正しかったりするから反論出来ない。




「経験値ねぇ、素直になって想いを伝えたらいいよ」


「無理無理無理無理」




そしたら経験値もがっぽがぽ、なんて言う。
無理でしょ。だってあの人類最強だよ?ドチビだよ?刈り上げだよ?オヤジだよ?潔癖症だよ?すぐ手とか足出るし、言葉も汚いし、仲間思いだし、意外と優しいし、人のことちゃんと見てるし



「急に黙ってどうしたー?」


「リヴァイとわたしじゃ釣り合わない」


「何を考えていきなりそんな結論に至ったの!?」


「全部」




身長的には大丈夫…か?でも5cm差なんてもしヒールを履いたらあっという間だけど。いやいやそういう問題じゃなくて。心底楽しそうな顔をしたハンジが視界に入ってきてなんかムカついた。
わたしはこんなに悩んでるのに。




「私はいいと思うよ。釣り合うじゃん、兵士長と副兵士長だし」




副兵士長だけどリヴァイより全然弱いし。
3分の2ほど残っていたビールをぐっと流し込む。えぇい!一気飲みだ。




「いやいや、リヴァイはわたしのことクズ以下としか見てないんだぁぁぁぁぁ!!」


「酔ったなまえは面倒臭いなぁ。ま、面白いけど」




思えば彼の第一印象は最悪だった。言葉通りの怖い人。
でも接してみれば細やかな部分までしっかり見て人を助けたりと仲間思いの一面を知って。その後よく兵長を観察してみれば意外と優しかったり良いところばっか見えてきてどんどん好きになっていった。





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