臨也さんの方を見るけど彼はこっちも見ずに私が探しているものの場所を当てる。




「ありがとうございます。これから臨也さんのことはエスパー折原と呼ばせてもらいます」


「なまえってネーミングセンスないね」




何でわかったのか、なんて聞いてもどうせからかう答えしか返ってこないだろうから聞かない。




「はい、できました。頭上げてください」




ありがと、なんて普通に言うことを聞く臨也さんってレアかもしれない。




「ところでなまえ、今日の仕事は?」


「クラッキングが何件かです。でも外に出る予定はないんで困ったことがあったら言ってください」




よく考える。
自分の部屋で仕事してもいいけど臨也さんが心配…。
何が心配かって私が部屋で仕事してる間に臨也さんも仕事とかしそうだなって。

とりあえず部屋に戻って道具を持ってまたリビングへと行く。




「どうしたのそれ?」


「1号君の分身、おでかけ用。しっかりカスタムもしてます」




久々におでかけ用パソコンを部屋から持ち出した。

おでかけ用ってなってるけど外にパソコン持ち出すのは少ないから最近は全然使ってなかったりする。




「何でおでかけ用?」




充電のためにコンセントを探していると臨也さんの不思議そうな声が耳に入る。




「今日はリビングで仕事します」


「何でここで仕事?」


「1人にしとくと私の目を盗んで仕事とかしそうなんで監視です。あと…」




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