本日火曜日。
1週間のうち臨也さんの仕事は2日分休みがあるけど固定休は日曜日。もう1日は適当に言い渡される。
この前のことは何もなかったかのように普通に話をする臨也さん(逆に意識してる自分が馬鹿に見えてくる)から今日は休みって置き手紙があって当の本人はもう家にはいなかった。
今日は仕事も夜中だし久々に池袋の街に繰り出してみた。
「そこに見えるはなまえさん!」
電気屋巡りをして今時のパソコンを見て回ろう、と今日の計画を練っていると少し遠くから声を掛けられる。
聞いたことのある声で呼ばれて後ろを振り向く。
「正臣!」
今年度に入ってから会うのは初めてだっけかな?
そこには私の母校、来良学園の制服を崩して着ている正臣とその隣には同じく来良の制服の男の子と女の子。
「久しぶりですー。いやぁ、相変わらず美しさは健在のようで」
「誉めても何もでないよ?」
「ひどい!お世辞じゃな…「正臣が来良に入ったなんて知らなかったなー。その2人はクラスメイト?」
正臣の話をどうでもいいと解釈して渾身のスルー。
正臣の連れの子たちの頭にはきっと私が誰なのかとか疑問があったろうにとりあえず気になったことを真っ先に聞く。
「隣のクラスで幼馴染みで奥手ボーイな竜ヶ峰帝人とエロかわいい園原杏里でーす。あ、エロかわいさにプラスしてきれいなのはなまえさ…「はじめまして帝人君に杏里ちゃん」…スルーなんてひどいっ!俺はなまえさんのことが…「はい、そろそろ黙ろうか」」
私が華麗に正臣をスルーした後にってか奥手とエロはいらないよ、と帝人君が突っ込む。
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