「なまえちゃんはどうする?」


「えっーと…、じゃあコーヒーで」




何で




「ご飯は?」


「ちょっと入らなそうなんで大丈夫です」




こんなことになったんだろうか




「何か付き合わせちゃってごめんね」


「全然大丈夫です」




昨日告白されて断ったらデートしてほしい、そしたら吹っ切れるからって言われてしぶしぶデートすることにしたから今この状況があるわけだけど。

なーんか楽しくないんだよね。

比べるのは駄目なんだけど臨也といる方がおもしろいよね。

臨也以外の男と外に出るのがこんなにつまんないなんて思わなかったな。

心の中で静かにため息をつくのだった。



***



「何で俺までストーカーみてぇなことさせられてんだよ…」


「ストーカーじゃなくてなまえの危機だよ!シズちゃんは心配じゃないの!?」




朝っぱらからノミ蟲の野郎から電話がきてて珍しいと思って出てみたらなまえが昨日振った男とデートするだとか追いかけるからシズちゃんも来てとか言いやがって今ここにいる。




[*前] | [次#]

戻る

第4回BLove小説・漫画コンテスト応募作品募集中!
テーマ「推しとの恋」
- ナノ -