「お、なまえ。具合大丈夫か?」


「うん、復活!迷惑かけてごめんね」


「治ったならよかった」




今日の朝は一人だった。
朝ちょっとしゃべったんだけど彼女から一緒に行こうって言われたらしくて…。

でもその時も普通に話せてたと思う。




「ほれ」




昨日進んだ分、とノートを五冊渡される。
ぱらぱらとノートを捲れば意外にもちゃんと書いてるのがわかった。

静雄は気がきくなあ…。




「ありがと」


「気にすんな。つーか今日はノミ蟲が休みか?」


「いや、来てると思うよ?彼女から一緒学校行こうって言われたらしいよ」


「そうか」




時計を見ればまだSHRまで時間がある。
今日の一校時は昨日進んだ教科のはずだからその教科だけでもノート写させてもらおう。







「はー、朝から疲れたなぁ」


「遅かったね。どうかしたの?」




今は一校時終わって休憩の時間、その時に臨也は今日初めて教室に姿を現した。




「なんか面倒臭くてさあ」


「別れたの?」




話を聞いたわけじゃないけど、今日彼女と来たからきっと彼女絡みだろうと思って聞いてみる。




「うん。顔はかわいかったけどしょうがないかな」


「まーたそういうこと言う」




殿様出勤してきたと思ったら別れたらしくて彼の女たらしっぷりは今日も健全のようです。

まあ口が裂けても本人には言えないけど。

でも少しだけ、臨也がフリーになるとほっとする。

や、好きとかじゃなくて臨也の彼女ってあたしと臨也が仲良くするの良く思ってない人が多いから…。




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