「なまえおはよう。今日いつもより早いな。…って何かしたか?」


「おはよう。…何にもしてないよ?」




例えば今日はいつもより少し早く来ている、明らかに機嫌はよくないという自覚もある。


静雄は多分わかってる。


静雄は勘がいいから嘘をついても意味がないことをわかってるけどやっぱり嘘をついて何にもしてないよ、と答えてしまった。




「何にもねぇって顔じゃ「おっはよー。なまえにシズちゃん」」




あぁあぁ

来たよ。


今日のあたしの不機嫌の原因。
折原臨也。
奴はあたしとは真逆にいつもより上機嫌だ。




「なまえなんで先に行っちゃったの?何か急いでた?」


「…臨也なんて死んでしまえ」


「幼馴染みに向かって死ねなんてひどいなあ」


「今日臨也の顔見るとイライラするからこっち見んな」


「なまえが見なきゃいいだけだよ」




まぁ、席隣だから多分無理だろうけど、と付け加える。


なんだろう。
いつもは思わないのに今日は臨也の言動一つ一つが気に入らない。




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