「ねー臨也くん、クラスマッチ終わったのに何故こんなハードな体育してるんでしょうか?」
「クラスマッチ終わったとか関係ないでしょ。体育こんなだったらさぼればよかった」
今日の体育はマラソン。
グラウンド五周だけど今部活とか運動してないあたしにしては結構辛い。それは臨也も一緒みたい。
前を見ればだいぶ離れたところに静雄がいる。本気で走ってるのかな?速いなあ…。
「あー、やっと終わった疲れた。臨也ー、もっとつかれない体育にしてよ」
「俺に言わないで先生に言って」
「無理かなー。…っ」
「どうした?」
走った後いきなり止まったから?
なんか気持ち悪い。臨也があたしの異変に気づいて近寄ってくるけどそこであたしの思考は終わった。
***
「…」
真っ白い天井。ここはどこだろう。寝ていたらしく上半身をゆっくり起こしてカーテンを引く。
「あら、起きた?」
カーテンを引いた音が聞こえたのかもう目線はこちらにむけていた保健の先生がいた。
「覚えてる?体育の時に倒れちゃったの。みょうじさん貴方貧血かしら?ちゃんとご飯食べてきた?」
どうやら保健室みたいだ。
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