「あ、」


「なに?」


「今日告白されてたよねー。断ってたみたいだけど」


「…何で知ってんの?」


「さあ」




しかもついさっき放課後のこと。

何で知ってるだろう。

これが臨也の怖いところ。
隠し事なんてできやしないんだから。




「かわいそうだなあ」


「何が?」




何か悔しいからずっと早歩きしてたけど臨也は涼しい顔してぴたっと隣をくっついてくるから疲れたし諦めて速度を緩める。




「こんな大食い女にかわいいかわいい言ってる男たち」


「…。ナイフ振り回すお前に恋する乙女たちのほうが哀れだと思う」


「口悪女」


「性悪男」


「こんな女と幼馴染みで幼稚園、小、中、高、しかも今はクラスも一緒席は隣な俺がかわいそうだよね」


「うっさい、その言葉そのまま返すよ」




出会い頭の舌戦




(しかも帰りも一緒)
(今日声かけてきたの臨也でしょ?ってか朝も一緒だし)
(朝はなまえが起きられないから迎え行ってあげてるだけ)
(臨也いなくても起きれるし!!)




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