「あ、なまえだ」


「何ー?臨也の知り合い?」


「知り合いって言うか幼馴染み」

「へーそーなんだー」




何で見つかっちゃったかな。
そして何で声をかけるのかな。

デート中の臨也見かけて声かけられると面倒だから見つからないようにこの場を離れる作戦だったのに何故か見つかった。

嫌だなぁ。
彼女に睨まれてるし。

あたしが何をしたって言うのだろうか。




「あ、じゃあ送ってくれてありがとう。またねー」


「ばいばーい。なまえ待ってよ」




あたしの頭の中では今臨也と会ってない、でも嫌な感じがするから早足で帰ってるって設定にしたのにまた名前を呼ばれる。




「何?」


「一緒帰ろ?彼女も無事送ったし」




そう言うと隣に並ぶ。

あぁ、そうか。
こういう行動が彼女たちの恨みを買う原因なのかな。




「…勝手にどうぞ。っていうかまた彼女かえたの?」


「わかった?」


「わかるっつーの。女たらしめ」




臨也の彼女はころころ変わる。
こんな男とは絶対付き合いたくない。
彼女は絶対幸せになんないだろう。

臨也はモテるけど何でモテるのか謎。長年一緒にいるからわかんないだけかもしれないけど。




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