「ノミ蟲!また手前のせいだろ!?」


「何言ってるのかなシズちゃん?勝手に俺のせいにしないでよっ、と」




また始まった。
臨也と静雄の喧嘩見てるとあたしと臨也の口喧嘩なんてかわいいもんだと思う。

あーあ
臨也ナイフ取り出したよ。




「今日も随分激しいね。とめないの?」

「あたしは今眠いのです」




時間は昼休み。

ご飯も食べてぽかぽかあったかくて最高の昼寝日和。
それに席も一番窓側だしもうこれは寝るしかないでしょ。




「こんな騒がしい中寝れるなんてすごい神経だよね。感心するよ」

「お褒めの言葉ありがとう。あ、睡眠の邪魔したらいくら新羅でも半殺しだから」

「邪魔するつもりないから心配しないで。じゃあおやすみー」


「おやすみ」




次の時間って何だっけ?
現社だっけか。それとも数学?
あ、やばい。睡魔が…「なまえ助けて!」



けらけら笑いながらあたしの後ろに隠れるように居る臨也。

前を見ればあたしの机を挟んで後ろにいる臨也をすごい形相で睨む静雄。
そしてその手にはなんでかわかんないけどドラム缶。




「ノミ蟲手前隠れんじゃねぇよ。なまえ寝ようとしてんだから邪魔すんな」


「やだなぁ。シズちゃんも邪魔してんのは一緒だよ」


「だーかーらー何回も言わせんな!俺には平和島静雄って名前が「うるさい」」




いい感じで眠りにつきそうだったのにぶち壊された。


殺す。




「臨也、あんたが静雄おちょくってるんだからあたしに助け求めないで自分でなんとかしなさい!静雄もそんな物騒な物持ち上げないの!ってかあたしの大事な昼寝の時間邪魔したんだから2人とも死ぬ覚悟はできてるんだよね?」




戦場はいつも此処



(結局こうなるよね。…臨也と静雄となまえがいる限りこの教室に安静は訪れないだろうな)






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