「静雄。購買行くから付き合って」


「おぅ」




鞄から財布を取って静雄と教室を出る。



***



「臨也が小学生の妹二人にご飯食べられたからってあたし起こしに来たついでにあたしのご飯食べたんだよ!?育ち盛りの女の子のご飯勝手に食べるなんて信じられない。というか臨也があたしのご飯食べててもっと食べていいわよとか言ってるお母さんも意味わかんない!!」


「そりゃ災難だったな」


「ほんとに」


「ご飯食べてないから購買か?」

「そういうこと。おばちゃんこれちょうだい」




イライラするのは糖分が足りないからって聞いてたからジャムパンとクリームパンを買った。

これ食べてイライラなくなれ!!

でも静雄と話してるとイライラ落ち着いてくる。




「なんか静雄に話すと落ち着くんだよね。なんかイライラ収まってきた」


「ただ話聞いてるだけで勝手に落ち着いてくれんだったらよかった」


「いつもありがと。毎回巻き込んじゃってごめんね」


「今さらか?お前ら喧嘩すんのなんていつものことだから気にしちゃいねぇよ」


「それ静雄に言われたくない」




朝からご機嫌ななめの理由



(あ、やっと戻ってきた。朝なまえのご飯食べたの悪いと思って。はい)
(あ、メロンパン!ありがとう)
(…結局こいつら仲いいんだよな)





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