「なまえ、今日なんとか先輩から呼び出されてなかった?」




二校時始まりのチャイムが鳴って先生が来る。
立っていた人たちは急いで自分の席に戻りざわざわする。

でもあたしと臨也は自分の席で話してたから気にせず話を続ける。




「あぁ、そうだったね。忘れてた。たしか…昼休みだっけ?」


「うん。俺が言わなかったらなまえ忘れたままだったでしょ?」


「そんなことないし。…ってか何で臨也が知ってるの?」


「内緒」




ほら、またきた。
内緒って。

どこから話を聞いてくるのかすごーく謎だけどそれはそれで聞くのも面倒だから深入りしたことはないけど。


えーっと、呼び出して来た先輩なんていう名前だったかな?

臨也なら名前まで知ってそうだけどまあいっか。




***




授業中暇だから先輩の名前を考えてたけど結局思い出せなかった。
まあ名前呼ぶことはないだろうし問題ないか。

屋上には呼び出された以外で行ったことないかもなんて思いながら屋上の扉を開けるとそれらしい人がもういた。




「すいません、お待たせしました」


「いや、大丈夫。自分も今来たところだから」




全然待ってないよ、と爽やかな笑顔で言われる。

…苦手だな、こういうタイプ。




「そうですか」


「うん。えーっと、今日は話があったから呼んだわけだけど。先に単刀直入に聞くけど折原臨也君ってなまえちゃんの彼氏?」



そのひとことが余計です


(違います。ただの幼馴染みです)
(そうなの?よかったー。ここからが本題なんだけど、俺、なまえちゃんのこと好きだ。よかったら付き合ってほしいんだけど)
(…気持ちはうれしいですけど、ごめんなさい)





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