「どーした?」




視線に気づいたらしくあたしの顔を臨也が覗きこむ。




「や、臨也って今身長どれくらいかなって思って」


「今?うーん…。174だと思う。なまえは?」


「174もあるんだ?もっと小さいと思ってた。あたしは156だよ」


「ちっさ。160くらいかと思ってた」


「うるさい。女の子は小さいほうがかわいいからいいの」




けらけらと笑われる。
いいもん、156で。

昔はもっと欲しかったけど今はこれでいいもん!




「ねー、なまえは俺のことどう思ってる?」




いきなりだった。




「なに、いきなり。…心配性の幼馴染み」




心配性って、とけらけら笑われる。

だって本当のことだからしょうがない。




「じゃあさ、好きか嫌いかで言ったら?」




なんでこんなこと聞くんだろう?…好きか嫌いか。

すっごく殺したくなるときもあるけど嫌いではないよね…。




「そりゃあ好きだよ?たまにムカつくときもあるけど、でもあたしのことわかってるし一緒いてなんの気遣いもいらないし…」




ちゅっ、とリップ音がたった。
臨也にキスをされたと気がつくまで三秒はかかった。




嫌いじゃないから



(嫌いじゃないみたいだからちゅーしちゃった)
(…)
(え?ちょっと!なまえ大丈夫!?固まらないで!!)






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