君の死角、わたしの正面(6/7) 「よぉ、ゆい!」 「エース!」 8度目の洗濯物を乾し終え、洗濯物を眺めていると、後ろからエースの声がした。 振り返れば、いつもの様に、オレンジ色の帽子を被ったエースがいた。 「お疲れさん!」 「エースもねっ」 ギュッとエースに抱き着けば、それ以上に抱き反すエースに、不安なんて何処かに消えてしまっていた。 ただ、いつも以上に幸せだ、と感じた。 「なんだ? 今日は甘えっ子だな?」 「うん…今日は淋しかったの。」 「はは、なんだそりゃ。 今日も、だろ?」 「うん! エース〜、大好き!」 「俺も好き。」 顔を上げたゆいに、エースは顔を近付ける。 目を閉じれば、予想通り唇にエースの感覚。 一度離れれば、次は角度を変えて深く口付ける。 「んん……ん…っ」 ギュッとエースの肩を掴む。 エースの舌の器用さに、身体が溶けてしまいそうで… 唇が離れると、ゆいはエースに身体を任せる。 「はは、お前ほんと弱いな?」 「だって…エースちゅー上手いんだもん…!」 「ああ? そんな可愛いこと言うと、シたくなるじゃねーか。」 「もぉ、エースのエッチ!//」 「ゆいにだけな?」 「…そうじゃないと、嫌だもん…///」 そんなゆいに、エースは額にキスする。 ← | → |